作成者別アーカイブ: imadanaika

「睡眠時無呼吸症候群」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」224号(H26.5.16発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 

 

睡眠中に呼吸が止まったり、いびきの大きい方の中で、昼間の眠気、熟睡感のなさを感じる方は「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。

睡眠中に脳や心臓が低酸素になりますので、脳卒中、心臓病、交通事故など重篤な結果に繋がることがあります。

診断は睡眠中に機械を装着して寝て頂く、終夜睡眠ポリグラフィーという検査で行います。

当院では日常と変わらない状況で自宅で検査を受けて頂き、外来にて結果をご報告します。

また、結果の重症度により、状態に合った生活習慣の改善や治療方法をご提案します。

往診鞄 №30 「胃の調子が悪いのに胃カメラで異常ないと言われる方」

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」276号

(H26.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

胃の調子が悪くて胃カメラを受けても「異常ありませんよ」と言われた方は多くいらっしゃると思います。胃の症状がある人の中で胃の内視鏡で異常のない方の割合はなんと半数にも及びます。では、その半数の方は本当に異常がないのでしょうか?そんな方たちに当てはまる病態(病名)として

①    非びらん性胃食道逆流症(NERD)

②    機能性ディスペプシア

③    心因性

などが挙げられます。

①げっぷ、胸やけ、つかえ感などの逆流性食道炎の症状があるにも関わらず内視鏡で異常を認めません。内視鏡で確認できるほどの炎症ではないか、または胃酸以外の胆汁の逆流などが原因と言われています。

②主な症状は食後のもたれ、食事中におなかいっぱいになる、みぞおちの焼ける感じなどです。胃の動きが悪くなっていたり、胃壁が刺激を受けやすくなっている、脳が敏感になっている、ストレスなどが考えられます。やせ形の女性に多く、一部過敏性腸症候群の方とも重なります。

③うつ病や慢性疲労症候群などが例として挙げられます。最近になって注目されている分野であり、なかなか治療効果のでないこともあります。けれども、新薬なども発売されていますので心当たりの方はご相談下さい。

人間ドック随時受付しております。Aコース⇒8500円、Bコース⇒11500円、Cコース⇒21500円その他オプションもございますので、まずはお気軽にご相談下さい

人間ドック随時受付しております。Aコース⇒8500円、Bコース⇒11500円、Cコース⇒21500円その他オプションもございますので、まずはお気軽にご相談下さい

「半日人間ドック」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」221号(H26.2.14発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

「そろそろ自分も健康に気をつけなくては!」と思っていても、なかなか時間やお金の都合がつかなかったり・・・

「最近、会社の検診は受けているけど、項目が少なくて心配」と思っている方におすすめ情報です。当院では、

  • 基本的なAコース(約1時間)
  • 肺、血管、骨年齢測定などをプラスしたBコース(約2時間)
  • 胃カメラをプラスしたCコース(約3時間)をご用意。

時間も凝縮されています。

価格は8千円から。結果は丁寧なコメントをつけて1冊の冊子としてお届けします。この機会にぜひ、自分の健康についてお考え下さい。

往診鞄 №29 「花粉症」

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」274号

(H26.3.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

現在日本では4人に1人が花粉症と言われています。さらにその人数は年々増加しています。つまり、昨年まで花粉症ではないからといって今年花粉症にならないという保証はありません。また、花粉症の症状は一部風邪の症状とも似ています。しつこい風邪にかかった!鼻水が1ヶ月以上止まらないなどと仰っている方もおられます。

一般的に花粉症に特徴的な症状としては、さらさらした透明な鼻水、連続したくしゃみ、目のかゆみ、鼻根部から前頭部にかけての重い感じなどでず。皮膚のかゆみを同時に訴える方もかなりいらっしゃいます。これに対して風邪に特徴的な症状は、のどの痛み、発熱、色のついた鼻水や痰などが挙げられます。

花粉症の治療は症状が出る前、または軽いうちに開始することが重要です。症状が出る前から初期治療を開始すると、発症の時期を遅らせるとともにシーズン中の症状を和らげることができます。結果として服用する薬の量や期間を減らすことができます。治療は抗ヒスタミン剤が中心ですが、眠くなったりのどが渇くのが特徴です。受験生やデスクワークの多い方などは、漢方や点鼻薬などを組み合わせることもできます。

毎年かかっている方、怪しいと思った方、早めに相談して下さいね。

往診鞄 【健康相談について・・・】

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」273号

(H26.2.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 

Q:足の血管が気になります。静脈瘤は出来ていないのですが、加齢の為かけいれんが起きたり、足の冷えがあります。どこに血管外来があるのか、今田先生に伺いたいな、と思っていましたが・・・。(すみれ台・主婦/61歳)

A:足の痙攣とはおそらくこむらかえり(有痛生筋痙攣)もことをおっしゃっているのだと思います。原因としては加齢、水分不足、電解質不足、冷え、筋力不足や筋肉疲労などが多く、各々の状況に応じて対処するしかないのですが、問題は放って置けない原因による痙攣やこむらかえりです。

お手紙にあるように下肢動脈閉塞症や下肢静脈瘤はその原因となります。それぞれ足関節上腕血圧比測定や下肢血管エコーにより診断することができます。血管外来へ行かれても良いですが、その前に当院でも簡単に検査を受けて頂くことは可能です。その他にも、脳脊髄障害や糖尿病、肝臓病、薬剤などによることもあります。よろしければ一度ご相談下さい。

「往診鞄 №28」 尿のいろいろ

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」272号

(H26.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

普通、起きてから就寝までの排尿回数が8回以上、または就寝中の排尿回数が1回以上の場合を頻尿と呼びます。但し、それ以下の回数でも、感覚として多いと感じる場合には頻尿といえます。原因としては、過活動膀胱、残尿を起こす疾患、多尿、感染症、炎症、結石、腫瘍、心因性などが挙げられます。過活動膀胱は原因不明のこともありますが、女性の場合は女性ホルモンの低下により膀胱の粘膜が過敏になること、男性の場合は前立腺肥大症や脳脊髄疾患に合併することが多いです。残尿が発生すると次の尿意を感じるまでの時間が短くなります。残尿を起こす疾患としては、前立腺肥大症、糖尿病、腰椎の病気、おなかの手術後などがあります。多尿(尿量が多い)に関しては、糖尿病、飲水過多、薬剤(利尿剤)、アルコールなどが原因となります。膀胱炎や前立腺炎などの感染でも頻尿になります。間質性膀胱炎は膀胱に起こる原因不明の慢性炎症ですが、頻尿が続くのが特徴です。膀胱がんや膀胱結石でも膀胱刺激症状として頻尿がみられることがあります。心因性頻尿は、検査にて異常がないにも関わらず、トイレのことばかり気になる状態です。睡眠中は症状がおさまるのが特徴です。このように頻尿には様々な原因があり、治療方法も原因によって様々です。原因に応じた適切な治療をすることが重要です。悩んでいる方は一度ご相談下さい。

「インフルエンザ予防接種と肺炎球菌ワクチン予防接種」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」218号(H25.11.15発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 

 

インフルエンザは普通の風邪と比較して高熱や倦怠感などの症状がひどく、長い間、仕事や学校を休まなくてはならないことが少なくありません。

インフルエンザの予防に効果が高いのはワクチン接種です。流行を迎える前の10~11月の接種がお勧めです。

ワクチン接種は、13歳未満は2~4週間の間隔をおいて2回接種。13歳以上は原則1回となります。

接種後に効果が発現するのは約2週間後。その効果は約5ヶ月間続くとされています。また、高齢の方は肺炎の合併に注意が必要で、肺炎球菌ワクチンとの併用を強くお勧めします。予防接種がまだの方は今がその時期ですよ。

「往診鞄 №27」 インフルエンザ

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」270号

(H25.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 

風邪とインフルエンザは特徴が異なります。風邪は咽頭痛や鼻水、咳などの上気道炎症状が中心ですが、インフルエンザは数日の潜伏期間の後、急激に発症する高熱や全身筋肉痛などが中心です。気管支炎や肺炎を合併しやすく、脳炎や心不全を起こす場合もあります。特に高齢者は注意が必要です。

インフルエンザの予防に効果があるのがワクチン接種です。流行を迎える前の10月から11月の接種がお勧めです。インフルエンザワクチンは、13歳未満は2から4週間の間隔をおいて2回接種。13歳から64歳は原則1回ですが、基礎疾患のある方や健康状態が万全でない方は効果の高い2回打ちをお勧めします。1回打ちでは約70%、2回打ちでは約90%の予防効果があるとされます。65歳以上の高齢者やインフルエンザにかかった既往がある人なら、1回の接種でも十分な効果があるとされています。接種後に効果が発現するのは約2週間後。その効果は諸説ありますが、約5ヶ月間もつとされています。

また、家族内に感染者が出てしまった場合には、タミフルやリレンザの予防投与という手段もあります。予防の場合は普段の投与方法とは少し異なります。但し、残念ながらこの方法は保険の適応にはなりません。予防接種がまだの方は今が時期ですよ。