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往診鞄No.10 「花粉症でお困りの方!!」

「花粉シーズンが始まる前に治療を開始するのが重要です!!」

くらしのネットワーク情報誌 「Town Life」 236号(H23/1/1発行)に掲載した上記内容の記事をご紹介いたします。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せください。

 日本人の3人に1人が花粉症と言われる中で、2011年の春は花粉の大量飛散が予想されています。
 自分でできる対策としては、マスクやゴーグル、なるべくすべすべの服を着る、帰宅時には服をはたく、目や顔を洗う、飛散量の多い日には布団を干さないなどがありますが、なかなかこれだけで予防できるものではありません。
 ここで第一に挙げられるのが、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬などの内服薬です。内服ですから全身に作用して鼻にも目にも喉にも皮膚にも効きます。これでOKと思われますが、いくつかの問題点もあるのです。
 まず、一番有名な副作用として眠くなること。次に、通年性の花粉症に対しては1年中飲まなくてはいけません。
 眠気に対しては最近の内服薬は眠気の少ないものがどんどん開発されています。それでも眠くなる場合や受験生の方などには、漢方と点鼻、点眼薬を組み合わせるという方法もあります。また、通年性の方には免疫療法の注射という方法もあります。(ステロイド注射ではありませんよ!)
 いずれにせよ、花粉シーズンが始まる前に治療を開始するのが重要と言われています。
 毎年お困りの方は相談して下さい。