月別アーカイブ: 2010年2月

往診鞄No.3 「メタボリックシンドローム」

 「メタボリックシンドロームは、様々な病気を引き起こす動脈硬化の原因になります」                

 くらしのネットワーク情報誌 「Town Life」 221号(H21/10/5発行)に掲載した上記内容の記事を紹介いたします。

 ※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せください。

メタボリックシンドロームは、一般的に30代以上の世代から発症し、中高年、高齢者に多く見られます。メタボリックシンドロームは、様々な病気を引き起こす動脈硬化の原因になります。動脈硬化になると日本人の三大死因である、癌、脳卒中、心臓病のうち、後者2つになる危険が極めて高くなります。メタボリックシンドロームの原因は、
1. 基礎代謝の低下
2. カロリー、脂肪分、塩分等の過剰摂取
3. 運動不足
などが挙げられます。また、嗜好品としてのタバコは肺がんの原因となるだけでなく、善玉コレステロールを変性させ、動脈硬化を進展させます。 当院では、血管脈波測定や頚動脈エコーによる血管年齢の判定、普段の食生活の聞き取りから始める専門の栄養士による食事指導や運動指導、メタボの喫煙者に対する禁煙外来、血管年齢を下げる薬剤などで皆様のメタボとの戦いを応援します!

往診鞄No.2 「前立腺」

「もう60歳を過ぎたのだから夜中に小便に起きるのはしょうがない??」

 くらしのネットワーク情報誌 「Town Life」 217号(H21/6/5発行)に掲載した上記内容の記事をご紹介いたします。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスかメールをお寄せください。

 「もう60歳を過ぎたのだから夜中に小便に起きるのはしょうがない」とおっしゃる男性が少なくありません。殆どは前立腺と呼ばれるものの仕業です。高齢になると尿道を取り巻く前立腺が肥大化し尿道を締めつけるのです。尿道が細くなり膀胱が尿を押し出そうとしても中々出ず、残尿により、すぐおしっこに行きたくなります。治療法は内服薬や手術等ですが、最近は薬の種類も増えて内服薬でかなりの効果が期待できます。
 前立腺肥大症を放置していたら前立腺ガンという例もあり採血検査(腫瘍マーカー)で簡単に判別できます。感染症・糖尿病や手術後に見られる神経因性膀胱・過活動膀胱・膀胱頸部硬化症・尿道狭窄症等、前立腺肥大症の様な症状の病気もあります。夜間の頻尿、排尿に時間がかかる、残尿感、トイレまで我慢できない等お困りの方!年のせいだと決めつけず、一度ご相談くださいね。