月別アーカイブ: 2018年12月

いまだ先生の往診鞄 №58

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」280号
(H31.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

もうすぐ花粉症の季節。今年はスギとヒノキの雄花が育ちやすい環境が整った為、普段の3倍程度の花粉が飛ぶと予想されます。当院では発売当初より舌下免疫療法を開始していますが、予想より副作用は少なく効果はかなり期待できる様です。ただし、この治療穂は特異的免疫療法であり、スギ花粉症にしか効果がなく、治療期間が3年以上にわたる事、全員に効果が期待できるわけではない事も知っておく必要があります。また、この治療はシーズンが始まってしまえば開始できません。長い治療のあとにはスギ花粉症が完治してしまう可能性もあり、これが他の治療法と比較して大きく異なる点です。「スギ以外にヒノキやイネ科もあるよ」という方には抗ヒスタミン薬による治療が基本です。非常に効果がありますが、眠たくなったり作業効率が落ちることが欠点。抗ヒスタミン薬を使わずに、漢方、抗LT薬、点鼻薬などを組み合わせることもできます。注射による人食い的免疫亮穂(週1回の皮下注射を計6回)という方法もあります。また、当院では新しく発売となったダニアレルギーに対する舌下両方も開始しています。是非一度ご相談ください。