作成者別アーカイブ: imadanaika

「往診鞄 №33」スギ花粉に対する新しい方法

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」282号
(H26.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

減感作療法とは、アレルギーの原因であるアレルゲン物質を少量から患者さまに投与していき、徐々に増やしていくことでアレルゲンに対するアレルギー反応を軽減させる治療方法です。抗アレルギー薬は表面的にアレルギーを抑えるだけですが、減感作療法は根本的にアレルギー反応を起こさないようにします。
 今まで減感作療法は注射による方法が一般的でしたが、今回はスギアレルギーに対してのみ、舌下投与による薬が発売されました。注射と異なり自宅で減感作療法を進めることができ、長期に渡り症状を抑えることができます。
 但し、投与前にはスギアレルギーであることの検査が必要であり、治療には3年から5年かかります。また、すべての患者さまに効果が期待できるわけではなく、投薬終了後に症状が再発してしまうこともあります。また、稀にアナフィラキシーと呼ばれる強いアレルギー反応が見られることもあります。
 投薬開始についてはスギ花粉症シーズン中に投与を始めることはできません。
毎年スギでつらい思いをされている方、抗アレルギー薬が眠くて服用できない方など興味のある方は一度御相談ください。

「乳がんは早めに健診を受けて早期発見」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」230号(H26.11.14発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

気軽に何度でも受けられる乳腺エコー
当院では、乳腺エコーおよび触診による乳がん検査を行っています。
 特に40歳代までの方にはマンモグラフィよりも、乳がんの検出率は
優れると言われています。また、50歳以上の方でも、非常に小さな
しこりなどに対して、エコーが優れる場合も多いです。
 もちろんマンモグラフィでなければわからないこともあります。
 放射線の被曝が嫌な方、おっぱいを挟まれるのが痛かった方など、
当院は乳腺専門の女性超音波技師が担当させて頂きます。

2014年10月8日に販売開始となるスギ花粉の舌下減感作療法薬「シダトレンR」の登録施設となりました。

 減感作療法とはアレルギー疾患の原因となるアレルゲンを、低濃度、少量から投与し、
徐々に増量、高濃度へ移行させ、アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法で、
下記のような特徴があります。
「シダトレンR」は、
1.アレルギー症状を軽減したり、長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です。
2.治療前に、症状がアレルゲンによるものかの確定診断が必要です。
3.治療は長期間(3~5年)かかります。
4.すべての患者様に効果が期待できるわけではありません。

「往診鞄 №32」 乳腺専門の女性超音波技師が担当

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」280号
(H26.9.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

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 当院では触診による乳がん検診で異常を疑われた方には積極的に乳腺エコーを行っています。特に40歳代半ばまでの方は、おっぱいがしっかりしている方が多く、マンモグラフィーで無理に挟んで撮影するよりもエコーの方が乳がんの検出率は優れていると言われています。また、50歳代以上の方でも、非常に小さなしこりなどに対してはエコーでなければわからないことも多いです。
もちろん、一部の乳腺腫瘍は小さな石灰化(固くなった組織)を伴うことが特徴とされていますが、これに対してはマンモグラフィーの方がよくわかります。
しかし、最近の乳腺エコーには①造影剤を使いながら検査を行ったり、②エラストグラフィーといってしこりの固さをエコーが判断してくれたりと、乳がんの診断能力は数年前と比べて飛躍的に上がっています。撮影できる患者さまの数が限られるマンモグラフィーと異なり、エコーは心配なときにすぐに、絶食等なく受けることが出来ます。また、被曝もありませんので、心配なしこりに対して短い間隔で再検査を受けて頂くことも可能です。もちろん当院では心配なしこりに対しては細胞診や針生検を行っています。
 放射線の被曝が嫌な方、おっぱいを挟まれるのが痛かった方など、当院では乳腺専門の女性超音波技師が担当させて頂きます。

「乳がんは早めに検診を受けて早期発見」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」227号(H26.8.8発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

★気軽に何度でも受けられる乳腺エコー
当院では、乳腺エコーおよび触診による乳がん検査を行っています。
 特に40歳代までの方にはマンモグラフィよりも、乳がんの検出率は
優れると言われています。また、50歳以上の方でも、非常に小さな
しこりなどに対して、エコーが優れる場合も多いです。
 もちろんマンモグラフィでなければわからないこともあります。
 放射線の被曝が嫌な方、おっぱいを挟まれるのが痛かった方など、
当院は乳腺専門の女性超音波技師が担当させて頂きます。

「往診鞄 №31」低血圧、貧血、自律神経失調症、更年期症候群

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」278号
(H26.7.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

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 立ち上がるとよろめいたり、長風呂をしているとくらっとなるなどの症状は特に夏になると女性によく見られる症状です。原因としては低血圧、貧血、
自律神経失調症、更年期症候群などが挙げられます。低血圧は血圧を測定して、収縮期血圧が100以下または拡張期血圧が60以下を低血圧症とされます。
もちろん低血圧症でも症状のない方は問題ありません。でも、立ちくらみがあって、朝にベットの上でしばらくぼーっとしないと起きれないなどの症状がある方は一度血圧を計ってみて下さい。対策は水分や食事をしっかり摂ることです。夏バテによる食欲低下が立ちくらみにつながることは少なくありません。
それでも日常生活に支障が出る場合は少しだけ血圧を上げてあげる薬があります。貧血も立ちくらみの大きな原因となります。あっかんベーをすると白い、脈拍が早い、生理直後に症状がひどくなるなどの心当たりがあれば、一度血液検査をされるべきです。また、婦人科疾患や消化器疾患、血液疾患が隠れている場合もあります。立った時に血圧が下がらないように調節するのが自律神経です。自律神経失調症があると、座っていると血圧は正常ですが、立位で大きく下がります。また、前記に当てはまらずに時期的に更年期症候群を疑われる場合もあります。いずれにせよ困っている方は一度相談頂けたらと思いますよ。