「往診鞄 №32」 乳腺専門の女性超音波技師が担当

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」280号
(H26.9.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 当院では触診による乳がん検診で異常を疑われた方には積極的に乳腺エコーを行っています。特に40歳代半ばまでの方は、おっぱいがしっかりしている方が多く、マンモグラフィーで無理に挟んで撮影するよりもエコーの方が乳がんの検出率は優れていると言われています。また、50歳代以上の方でも、非常に小さなしこりなどに対してはエコーでなければわからないことも多いです。
もちろん、一部の乳腺腫瘍は小さな石灰化(固くなった組織)を伴うことが特徴とされていますが、これに対してはマンモグラフィーの方がよくわかります。
しかし、最近の乳腺エコーには①造影剤を使いながら検査を行ったり、②エラストグラフィーといってしこりの固さをエコーが判断してくれたりと、乳がんの診断能力は数年前と比べて飛躍的に上がっています。撮影できる患者さまの数が限られるマンモグラフィーと異なり、エコーは心配なときにすぐに、絶食等なく受けることが出来ます。また、被曝もありませんので、心配なしこりに対して短い間隔で再検査を受けて頂くことも可能です。もちろん当院では心配なしこりに対しては細胞診や針生検を行っています。
 放射線の被曝が嫌な方、おっぱいを挟まれるのが痛かった方など、当院では乳腺専門の女性超音波技師が担当させて頂きます。