「それぞれの事情にあった治療方針が大切!!」
くらしのネットワーク情報誌「Town Life」に掲載した上記の記事をご紹介いたします。
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LDLコレステロール(悪玉)が140以下でないと心筋梗塞や脳梗塞になりやすい。今まで常識とされて、ドックや検診で何度も言われて来たことです。さらにアメリカなどでは、LDLを100以下にした方が良いという説まであります。でも最近LDLコレステロールや中性脂肪が高い方が死亡率が低く、長生きするなど全く逆の説がマスコミに取り上げられています。
どっちを信じたらよいの?実は動脈硬化学会と脂質栄養学会という学会間の主張の違いなのです。お互いが日本人をひとくくりにして、自説でイニシアチブを取ろうとしています。
でも、事情は人によってそれぞれ異なります。家族みんなコレステロールが高い人、肥満や糖尿病などの合併症がある人、癌家系の人(コレステロールが高い方が癌になりにくい)、家族に心臓血管系の病気が多い人などそれぞれの事情にあった方針が大切だと思います。
当院では実際に血圧脈波測定や頚動脈エコーにより、動脈硬化の程度や血管年齢を測定することもできます。
悩んでいる方はもしよければ相談して下さいね。