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「City Mate」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」(R4.5.9発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

日本人女性の癌の第一位は乳がんであり、元来日本人女性の乳がん検診率は欧米に比べてとても低いのですが、昨今コロナ禍の影響でさらに低下しており、進行してから受診される患者様が全国的に増えております。

 当院では、市の委託で行う三田市マンモグラフィー検診(エコーのオプションあり)と任意の人間ドックや自費検診を随時行なっております。特に三田市マンモ検診では診断において当院と関西労災病院乳腺外科とのダブルチェック体制をとっております。

 皆さま、ぜひ乳がん検診に来て頂きますようお待ちしております。

いまだ先生の往診鞄 №77

当院では三田市乳腺がん検診(デジタルフラットパネルマンモグラフィーおよび視触診)を行っております(三田市のハガキまたはクーポン券利用可で、視触診は省略可です。)
 A認定技師を中心に全員女性技師により、40歳~49歳の方は2方向撮影、50歳以上の方は1方向撮影にてマンモグラフィーを撮影します。また、40歳以上の検診対象者は3700円にてエコー検査も追加できます。さらに触診検診しかない30代、検診自体のない20代の方々も3700円でエコーが利用できます(日本乳がん検診学会では両方受けることが推奨され、視触診は希望者のみで良いとされています)。
撮影したマンモグラフィー画像は提携いただいている関西労災病院に送られ、再読影を受けます。たとえ当院で異常なしと判断されても、再読影により要精査になる場合があります。
マンモグラフィー検診のみの値段は40歳代が2000円、50歳代が1500円、75歳以上は無料です。ぜひお役立てください。

R4.2月号

大腸カメラを受けてみませんか?検診の便潜血検査で陽性が出た方やたまに便に血液が混ざる方、最近お腹の調子が良くない方、血縁に大腸癌が多い方など、当院では随時大腸内視鏡を行っております。まず、盲腸まで内視鏡を挿入した後、15分ほどかけて抜いていきながら大腸を観察します。また、不安な方は鎮静剤を使用する場合もあります。病変があった場合には、必要に応じて一部採取したり、同時に切除を行うことも可能です。ぜひご相談ください。

いまだ先生の往診鞄 №76

 大腸カメラとはお尻からカメラを挿入して、直腸→S字結腸→下行結腸→横行結腸→上行結腸と進めていき、全結腸を観察するものです。ただし、痛みが強かったり、大腸が元来屈曲していたり、癒着していたりして最後まで観察出来ない場合もあります。もちろん大腸カメラの時には大腸が空っぽになっていないと正確に観察できませんので、前日と当日に下剤を飲んでいただきます。特に当日の下剤はよく2Lなどと言われますが、当院では1Lと少しでさせて頂いています。また、登院してから下剤を飲む病院もありますが、当院ではお家で下剤を飲んで頂き、落ち着いた環境のお家のトイレでお腹を空にしてから登院して頂く様にしております。

では、どんな方が大腸カメラの適応になるのでしょうか?最近お腹の調子が悪くてなかなか治らない方、検診の便潜血反応で陽性が出た方、検診の腫瘍マーカーが高い方、血縁に大腸がんの方が複数いらっしゃる場合などが挙げられます。当院では入院施設がないために大きなポリープ切除は他院紹介となりますが、比較的小さいものはその場で切除させて頂いております。皆様ぜひご利用ください。

いまだ先生の往診鞄 №75

 10月1日から当院でもインフルエンザ予防接種が開始されました。しかし、昨年はほとんどインフルエンザは流行せず、本当に予防接種は必要なのかというお声もあります。それでなくてもコロナワクチンを2回受けなくてはならなかったし、3回目もあるという話だし、1年に何回もワクチンを受けなくてはならなくなります。

 昨年インフルエンザがはやらなかった理由としましては、皆様のコロナに対する感染対策がしっかりできたことがインフルエンザにも著効したこと、ウイルス同士が干渉したことなどが考えられます。しかし、今年は世界中でマスクを外しはじめた方が増え、手洗いやソーシャルディスタンスも甘くなり、さらに今年インフルエンザが流行らなかったために、インフルエンザに対する免疫が落ちているという条件が重なり、普段の1.5倍の流行を予測するデータもあります。

 何回打たなあかんねんというお声は重々承知の上で、皆様にはぜひインフルエンザワクチンの接種をお願いしたいですね。