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往診鞄 №13 「比較的楽に受けられる経鼻内視鏡」

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」242号(H23.7.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 日本における胃癌の患者さんは年々減少傾向にあります。しかし、胃癌による死亡数は、癌の中で依然男性では2位、女性では3位です。特に日本人に胃癌が多い理由としては塩分の取りすぎが挙げられます。和食は低脂肪で健康的ですが、塩分摂取量が多いことに要注意です。また、ヘリコバクターピロリ菌も胃癌の原因の一つです。発症リスクを高める原因の一つとなります。治療に関しては、早いステージで治療を始めるほど、生存率や治療成績も良くなります。
 たとえば、胃粘膜内におさまる癌はリンパ節転移の可能性が低く、EMR(内視鏡的粘膜切除術)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)などの内視鏡処置だけで切除できることがあります。また、仮にもう少しステージが進んでいても、腫瘍の範囲やリンパ節転移の範囲が限られていれば、昔のように大きな傷をつけることなく腹腔鏡で手術を行うことも可能です。
 胃癌には特有の症状はありません。多くはただの胃炎や胃潰瘍と共通しています。また、初期にはほとんど症状はありません。以前より胃の症状が気になる方や、しばらく胃の検査を受けてない方!早め早めにぜひ、比較的楽に受けられる経鼻内視鏡をお勧めします!

「高尿酸血症とは・・・」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」189号(2011.6.17発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 尿酸とは遺伝子を構成する核酸が分解してできるもので、毎日作られては腎臓から排泄されます。
 なんらかの原因で沢山作られたり、排泄が滞ると「高尿酸血症」になります。
その後、尿酸の結晶が骨関節に沈着すると痛風発作が起こり、腎臓に沈着すると腎障害や結石の原因になります。
 高尿酸血症の原因としては動物性食品(高プリン体食品)やアルコールのとりすぎ、肥満やメタボからの影響が挙げられます。血液検査の尿酸の値が正常値(7.0)を超えたら、症状が出る前に生活習慣の改善を行い、値の変化が無ければ投薬加療が必要です。
 気になる方は一度相談して下さいね。

往診鞄 №12 「LDLコレステロール(悪玉)について」

「それぞれの事情にあった治療方針が大切!!」

くらしのネットワーク情報誌「Town Life」に掲載した上記の記事をご紹介いたします。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 LDLコレステロール(悪玉)が140以下でないと心筋梗塞や脳梗塞になりやすい。今まで常識とされて、ドックや検診で何度も言われて来たことです。さらにアメリカなどでは、LDLを100以下にした方が良いという説まであります。でも最近LDLコレステロールや中性脂肪が高い方が死亡率が低く、長生きするなど全く逆の説がマスコミに取り上げられています。
 どっちを信じたらよいの?実は動脈硬化学会と脂質栄養学会という学会間の主張の違いなのです。お互いが日本人をひとくくりにして、自説でイニシアチブを取ろうとしています。
 でも、事情は人によってそれぞれ異なります。家族みんなコレステロールが高い人、肥満や糖尿病などの合併症がある人、癌家系の人(コレステロールが高い方が癌になりにくい)、家族に心臓血管系の病気が多い人などそれぞれの事情にあった方針が大切だと思います。
 当院では実際に血圧脈波測定や頚動脈エコーにより、動脈硬化の程度や血管年齢を測定することもできます。
 悩んでいる方はもしよければ相談して下さいね。

往診鞄 №11 「痔核」

「おしりで悩んでいる方必見!!」

くらしのネットワーク情報誌「Town Life」に掲載した上記の記事をご紹介いたします。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 痔核の3大症状は、排便時の①出血②疼痛③脱出です。治療はまず、保存的に行います。肛門を清潔にして温め、便通を整えます。時には整腸剤や緩下剤も使用します。それに加えて、内服薬や座薬、軟膏を使用するとかなりの割合で良くなります。
 これでも良くならない場合は手術を考える前に硬化療法という手段があります。痔に直接薬液を注入して痔を固めてしまう方法です。ジオン注は新しく認可された痔核注入薬で、4段階注入法という特殊な方法を用います。簡便かつ15分程度で終わる処置であり、手術に抵抗のある人にはお勧めです。但し、1年後には15%程度の人に再発を認めます。この場合はジオンの再注入や手術を検討します。肛門疾患には、最も多い内痔核以外にも外痔核、血栓性外痔核、裂肛、痔ろう、直腸脱など他の疾患もあります。ジオン注の適応は内痔核のみです。
 おしりで悩んでいる方、一度相談してみて下さいね。

「ニコチン依存症の治療」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」181号(H22.10.15発行)に掲載した記事をご紹介します。

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 喫煙者の方はニコチン依存症という状態です。保険適応で治療を受けることができます。12週間、アドバイスに従って通院および内服をして頂きます。費用負担は3割負担として、薬代を含めて月約5千円程度。1日10本以上喫煙する人であればタバコ代より安い計算となります。成功率は60~70%。禁煙を決意された方は一度ご相談下さいね。

「ご存知ですか?過活動膀胱」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」178号(H22.7.16発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 ●急に我慢できない尿意が起きる(尿意切迫)●トイレが近い(頻尿)特に夜間頻尿●急にトイレに行きたくなり、我慢できずに漏れる(切迫性尿失禁)などの症状があります。
 原因は神経性のものから、病気によるもの、加齢による骨盤底筋の脆弱化など様々。
 過活動膀胱でお悩みの方、年だから仕方ないと諦めずに一度受診してみて下さいね。

「気軽に人間ドックを!」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」175号(H22.4.16発行)に掲載した記事をご紹介します。

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 大切なことはわかっていても、保険適用外の人間ドックは高額。でも少しでも自分の体のことを考えて頂きたいと、当院では、基本的に必要な内容のAコース(約1時間)・肺、血管、骨年齢測定などをプラスしたBコース(約2時間)・胃カメラをプラスしたCコース(約3時間)をご用意。価格は8千円から。この機会にぜひ、健康の事お問い合わせ下さい。

「脱メタボリックシンドローム」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」172号(H22.1.15発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 高脂血症・高尿酸血症・高コレステロールや糖尿などの異常値を指摘された方!
 当院では、血管脈波測定や頚動脈エコーによる血管年齢の判定、食生活の聞き取りから始める専門の栄養士による食事指導や運動指導、メタボの喫煙者に対する禁煙外来、血管年齢を下げる薬剤などで皆様のメタボとの戦いを応援します!

「年だから仕方ない」と諦めていませんか?

親と子のふれあい情報誌「City Mate」167号(H21.8.21発行)に掲載した記事をご紹介します。

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 「小便が近いのは、60歳を過ぎたせいかも・・・」と悩む男性の方必見!
 そのほとんどは、尿道を取り巻く前立腺が大きくなり、締め付けられた尿道が細くなって尿が出にくくなる⇒残尿⇒またトイレに行くと言った前立腺肥大が原因の可能性が多いようです。
 手術や内服薬の服用でもかなりの効果が期待でき、放置していると前立腺がんと言う例もあり、これは血液検査で判別が可能です。
 他にも、こんな場合は何科に行ったらいいのか判らないって症状はありませんか?些細なことでもそのままにしておくのは非常に不安ですよね。
 そのような時にもまずはご来院下さいとのこと。
 今までの経験を活かし、できる限り多くの対応を心がけ、必要な場合は、状況に応じた専門医へ迅速に紹介してくれます。在宅医療・往診も可。

「経鼻内視鏡」って?

親と子のふれあい情報誌「City Mate」167号(H21.8.21発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 内視鏡検査と聞くと、「オエッ」となった経験者の方も多いはず。
 口から挿入する内視鏡が舌の付け根にある舌根に触れることで、異物などを吐き出そうとする反応が働き前述の「オエッ」となります。
 それに対し、鼻から挿入する経鼻内視鏡は、鼻腔から食道に入るため、舌根を通らず楽に挿入でき、会話も可能。
 こんな検査なら、気軽に受ける気になれて何もなければ安心だし、逆に何か病気があっても早期発見&的確な治療につながりますよね。「胸焼け程度だし・・・」で、簡単に終われせないで、少しでも気になる症状は、この機会にしっかりチェックしてみましょう。
 他にも、こんな場合は何科に行ったらいいのか判らないって症状はありませんか?些細なことでもそのままにしておくのは非常に不安ですよね。
 そのような時にもまずはご来院下さいとのこと。
 今までの経験を活かし、できる限り多くの対応を心がけ、必要な場合は、状況に応じた専門医へ迅速に紹介してくれます。在宅医療・往診も可。