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往診鞄№24 「睡眠時無呼吸症候群」

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」264号(H25.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 

日頃からいびきの大きい方、いびきといびきの間に間隔の空く方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。原因は主に肥満、扁桃肥大、小顎症などがあります。自覚症状には、昼間の眠気、起きた時の熟睡感のなさなどがあります。

睡眠中に脳や心臓に酸素が行きにくい時間帯がある訳ですから、重症の無呼吸患者さんが治療を受けない場合に10年以内に4割の方が脳卒中、心臓病、事故等で亡くなるという怖いデータもあります。また、脳卒中や心臓病は健康な方の3から4倍の発症率と言われています。

診断は睡眠中に機械を装着して寝て頂く、終夜睡眠ポリグラフィーという検査で行います。治療方法には減量、禁酒、手術等による原因の除去以外に軽症の無呼吸に対してはマウスピースの着用、中等度以上の無呼吸にはCPAP療法とされています。CPAP療法は普段から機械を装着して眠って頂き、呼吸が止まると自動的に機械が空気を気道に送り込むというものです。定期的に機械よりデータを取り出して分析しますが、かなりの方は装着後にAHI(無呼吸指数)が正常化します。

自覚症状に心当たりのある方、家族から指摘されたことのある方、一度御相談くださいね!

 

「患者様の約70%はスギ花粉」

「City Mate」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」209号(H25.2.15発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

温暖化の影響もあり花粉症は年々増加しています。特に子供たちの発症は最近約2倍となっています。患者様の約70%はスギ花粉。但し、関西では東日本よりヒノキの割合が多いとされています。

治療は抗ヒスタミン薬、化学伝達物質遊離抑制薬、ロイコトリエン拮抗薬、漢方薬などの内服や点鼻、点眼、ステロイド薬の点鼻、点眼などの組み合わせ。

その他、鼻粘膜への手術療法、減感作療法などがあります。

ご自分でできることとしては外出時のマスク、めがね、帰宅後すぐの洗顔、うがいなどをお勧めします。

「便秘には様々な種類があるんです!」

「City Mate」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」206号(H24.11.9発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

最も多い弛緩性便秘、直腸に問題のある直腸性便秘、ストレス等が原因の痙攣性便秘、その混合型などがあります。どんなタイプでも共通の解決策としてトイレに行く時間を決める、水分をしっかり摂る、善玉菌を増やす、食物繊維を摂るなどがありますが、それでも効果の出ない場合は、タイプによる原因にあった薬剤の選択が必要です。

特にセンナ系の下剤は良く効くために多く使われていますが、長期的には耐性や薬剤による便秘の可能性があります。

悩まれている方は一度ご相談下さい。

「意外と知らない熱中症のメカニズム」

「City Mate」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」203号(H24.8.20発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

最近は日中35度を越える日が続き、熱中症で搬送される人が増えています。皮膚は表面からの直接放散と発汗により体温を下げていますが、気温が体温より高くなると、放散のメカニズムが機能しなくなり、発汗だけに頼ることになります。

発汗は脱水と塩分不足を導いて熱中症を進行させ、さらに多湿では発汗さえ出来なくなります。大事なことは、重篤な痙攣や意識障害を起こす前に熱中症を疑うことです。倦怠感、頭重感、頭痛、嘔気などの症状が出たら作業や運動を中断、体を冷やし、塩分を含む水分(スポーツドリンクや点滴)を補給しましょう。

 

「男性型脱毛症とは?」

「City Mate」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」191号(H23.8.19発行)に掲載した記事をご紹介します。

 

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CMでよく使われているAGAとは「男性型脱毛症」を表します。男性の思春期以降には、まず前額部や頭頂部から遺伝や男性ホルモンの影響で、徐々に髪の毛が減少し始めるのです。

当院で使用しているプロペシアという飲み薬は、男性ホルモンが実際に働く活性型に変化するのをブロックするお薬です。6ヶ月以上継続服用すると、現状維持も含めて9割以上の方に効果を認めます。

AGAは放置すると必ず進行します。

1日1錠!併用療法や食生活、副作用や値段の相談も含めて、まずはご連絡下さいね!

 

「男性の平均寿命が短いのは何故?」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」(H24.2.1発行)に掲載した記事をご紹介します。※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

日本が世界の長寿国になって久しいですが、それを引っ張っているのは女性であり、男性の平均寿命は女性よりもずっと短いのです。

この原因として、実は男性における男性ホルモン値が年齢と共に下がって行くことが老化を進めていることに注目が集まっています。因みに女性は50歳を過ぎると男性ホルモン値が上がります。

また、命に関わらないまでも40歳が過ぎて疲れ易い、だるい、鬱っぽい、EDなどの症状は男性ホルモンの低下によるLOH症候群(男性更年期障害)の可能性があります。男性の皆さん!頑張って下さい!

往診鞄№23 「過活動膀胱」

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」262号(H25.3.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

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過活動膀胱とは男女問わず、頻尿や尿意切迫感、切迫性尿失禁をきたす病気です。尿意切迫感とは急に尿意をもよおしてがまんできない。切迫性尿失禁とは我慢できずに漏れてしまうことです。実は40歳以上の8人に1人が、過活動性膀胱があることがわかってきました。男性の場合、前立腺肥大症が併存する場合があります。原因としては神経因性過活動膀胱(脳や脊髄の障害)、非神経因性過活動膀胱(前立腺肥大症や骨盤低筋の障害、その他)に分けられます。治療方法としては行動療法や薬物療法があります。行動療法には頻尿に対する膀胱訓練・・尿意を我慢する訓練を、短い時間から始めて少しずつ時間を延ばしていきます。切迫性尿失禁に対しては骨盤低筋体操・・肛門を閉めたり緩めたりを繰り返し、徐々に時間を延ばしていきます。他には下半身を冷やさない、便秘やアルコール、カフェインを避ける等が挙げられます。ただし、前立腺肥大のある方はまず前立腺肥大の治療を行い、効果不十分のときに過活動膀胱の治療を考えるべきです。場合によってはいきなりの膀胱訓練は前立腺肥大の症状を悪化させることもあります。また、薬物療法はこれまで抗コリン作動薬が中心でしたが、新たにβ3刺激薬が治療の選択肢に加わり、治療に少しはばが広がりました。まだまだ寒い日が続きますが、思い当たる方は一度相談してみて下さいね!

往診鞄№22 「脂肪肝」

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」260号(H25.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

健康診断や人間ドックを受けると、脂肪肝と言われた人がいらっしゃると思います。特に中若年層を中心に脂肪肝は増加しています。原因は過食や飲酒により、肥満(皮下脂肪や体内脂肪)だけではなく、さらに肝臓に脂肪分が付着している状態です。アルコールの飲みすぎでも脂肪分の付着は促進されます。一般には脂肪分が肝臓全体の5%を超えた場合に脂肪肝と定義されます。男性が多く、特にアルコールが原因の場合は、肝硬変へと進むこともあります。また、最近ではアルコールを摂取しない人でも脂肪肝から肝硬変、場合によっては肝臓ガンへ進行していくことが知られています。非アルコール性脂肪肝(NASH)と呼ばれています。原因は急激なダイエットとリバウンドです。つまり、脂肪肝の予防や治療には肥満に対するダイエットが必要ではありますが、偏ったダイエットではなく、バランスの良い食事が必要となります。適度な運動は言うまでもありません。
検診の結果で脂肪肝と書かれていなくても、ALT(GPT)が優位に上昇していれば要注意です。腹部エコーによる脂肪肝の判定を受けて下さい。脂肪肝に対する治療はウルソデオキシコール酸やタウリンなどが挙げられますが、根本的な高脂血症、高コレステロール血症、糖尿病などの治療が重要なことは言うまでもありません。気になる方は一度御相談下さい。

往診鞄№21 「便秘には種類があるって知ってましたか?」

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」258号(H24.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 便秘には種類があるって知ってましたか?最も多い弛緩性便秘、直腸に問題のある直腸性便秘、ストレス等が原因の痙攣性便秘、その混合型などがあります。どんなタイプでも共通の解決策としてトイレに行く時間を決める、水分をしっかり摂る、善玉菌を増やす、食物繊維を摂るなどがありますが、それでも効果の出ない場合、タイプによる原因にあった薬剤の選択が必要です。弛緩性便秘は大腸全体の運動と緊張が低下して、便の通過がゆっくりになり、水分の過吸収により起こります。非水溶性の食物繊維(コンニャクや海藻類)や酸化マグネシウム、大腸を刺激する少量の漢方などが有効です。直腸性便秘は、トイレを我慢したり、食事を不規則に摂ったり、便秘薬を不用意に常習したりが原因となって主に直腸に便が溜まります。生活習慣を改善することは言うまでもありませんが、一般的な刺激性の下剤は逆効果になることも多いです。酸化マグネシウムや排便を促す座薬などは比較的効果があります。ストレスによる痙攣性便秘は便秘型の過敏性腸症候群の一症状と考えられ、自律神経に作用する薬が適しています。また、一般的にはセンナ系の下剤は良く効くために多く使われていますが、長期的には耐性や薬剤による便秘の可能性があります。悩まれている方はご相談下さいね。