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「往診鞄 №35」

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」286号
(H27.3.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

嫌なスギ花粉の季節がやって来ました。去年は比較的飛散量が少なかったですが、残念ながら今年はかなり多くなりそうです。治療の基本は抗ヒスタミン薬の服用になりますが、副作用として昼間に眠くなったり、仕事や勉強中にぼーっとしてしまうのが難点です。大事な会議や試験がある場合には、抗ロイコトリエン薬や漢方薬という選択肢もあります。抗ヒスタミン薬に比べて効果はやや低いですが、2者併用や点鼻薬の追加によりかなりの効果を得ることができますよ。特に受験生の方などには大変お勧めです。また、スギ花粉だけでなくヒノキやイネ科にもアレルギーがあり、服用期間が長くなってしまうような場合には非特異的減感作療法という方法もあります。スギだけでなく全般的なアレルギーに対するアレルギー反応を低下させるもので、週1回の皮下注射を6回行い行ないます。7割の方に効果が見られ、副作用はほとんどありません。また、スギに対する経口薬による減感作療法も当院では始まっていますが投与期間が長く、スギ花粉シーズンには治療が開始できないのが難点です。また、当院では、副作用の強いステロイド注射は施行しておりません。嫌なシーズンが本格的に始まる前に、皆様それぞれの御希望に応じたオーダーメードな花粉症治療ができれば良いですね。

「往診鞄 №34」皆様あけましておめでとうございます。

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」284号
(H27.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 今年も年6回ではございますが、引き続き健康についての連載をして参りたいと思いますので、何卒宜しくお願い致します。
 さて、皆様は昨年中にご自分の健康についてチェックされましたか?
 会社で受けた検診の結果をほったらかしにしているが大丈夫だろうか?、人間ドックを受けたが、結果が難しくて良くわからないなど、様々なご相談に応じますので、報告書をお持ちの上、ぜひご来院ください。
 また、どちらも受けていないよ!という方に、当院ではコースによって1~3時間で済ますことのできる「半日人間ドック」を施行しています。採血・胸部X-P・心電図・便検査などの基本コースA。これに血管年齢・肺年齢・骨年齢・腹部エコーを加えたコースB。さらに経鼻上部消化管内視鏡を加えたコースC。
 加えて、前立腺検診・乳がん検診・甲状腺検診・各種腫瘍マーカー・各種エコー(心臓、頚動脈、下肢血管、乳腺など)のオプションも選択可能です。
 異常を示した検査結果にはコメントがつき、冊子となって自宅へ返送されます。
 お気軽にご相談いただき、新たな一年を健やかに過ごして頂ければ幸いです。

「最近、自分の体が心配だけど時間がない」「会社の検診は受けているけど、項目が少ない?」「人間ドックって高い?」などと思っている方に。

親と子のふれあい情報誌「City Mate」233号(H27.2.13発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

●基本的なAコース(約1時間)
●肺、血管、骨年齢測定などをプラスしたBコース(約2時間)
●胃カメラをプラスしたCコース(約3時間)をご用意。
価格は8千円台(Aコース)から。
結果は丁寧なコメントをつけて1冊の冊子としてお届けします。また、国民健康保険の方は、特定健診から切り替えて、半額補助を受けることもできます。この機会にぜひ、自分の健康についてお考え下さいね。

*助成期間は今年度3/31までとなります。
*対象者の条件が決まっておりますので、詳細等はお気軽にお問い合わせくださいませ。

「往診鞄 №33」スギ花粉に対する新しい方法

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」282号
(H26.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

減感作療法とは、アレルギーの原因であるアレルゲン物質を少量から患者さまに投与していき、徐々に増やしていくことでアレルゲンに対するアレルギー反応を軽減させる治療方法です。抗アレルギー薬は表面的にアレルギーを抑えるだけですが、減感作療法は根本的にアレルギー反応を起こさないようにします。
 今まで減感作療法は注射による方法が一般的でしたが、今回はスギアレルギーに対してのみ、舌下投与による薬が発売されました。注射と異なり自宅で減感作療法を進めることができ、長期に渡り症状を抑えることができます。
 但し、投与前にはスギアレルギーであることの検査が必要であり、治療には3年から5年かかります。また、すべての患者さまに効果が期待できるわけではなく、投薬終了後に症状が再発してしまうこともあります。また、稀にアナフィラキシーと呼ばれる強いアレルギー反応が見られることもあります。
 投薬開始についてはスギ花粉症シーズン中に投与を始めることはできません。
毎年スギでつらい思いをされている方、抗アレルギー薬が眠くて服用できない方など興味のある方は一度御相談ください。

「乳がんは早めに健診を受けて早期発見」

親と子のふれあい情報誌「City Mate」230号(H26.11.14発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

気軽に何度でも受けられる乳腺エコー
当院では、乳腺エコーおよび触診による乳がん検査を行っています。
 特に40歳代までの方にはマンモグラフィよりも、乳がんの検出率は
優れると言われています。また、50歳以上の方でも、非常に小さな
しこりなどに対して、エコーが優れる場合も多いです。
 もちろんマンモグラフィでなければわからないこともあります。
 放射線の被曝が嫌な方、おっぱいを挟まれるのが痛かった方など、
当院は乳腺専門の女性超音波技師が担当させて頂きます。

2014年10月8日に販売開始となるスギ花粉の舌下減感作療法薬「シダトレンR」の登録施設となりました。

 減感作療法とはアレルギー疾患の原因となるアレルゲンを、低濃度、少量から投与し、
徐々に増量、高濃度へ移行させ、アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法で、
下記のような特徴があります。
「シダトレンR」は、
1.アレルギー症状を軽減したり、長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です。
2.治療前に、症状がアレルゲンによるものかの確定診断が必要です。
3.治療は長期間(3~5年)かかります。
4.すべての患者様に効果が期待できるわけではありません。

「往診鞄 №32」 乳腺専門の女性超音波技師が担当

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」280号
(H26.9.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 当院では触診による乳がん検診で異常を疑われた方には積極的に乳腺エコーを行っています。特に40歳代半ばまでの方は、おっぱいがしっかりしている方が多く、マンモグラフィーで無理に挟んで撮影するよりもエコーの方が乳がんの検出率は優れていると言われています。また、50歳代以上の方でも、非常に小さなしこりなどに対してはエコーでなければわからないことも多いです。
もちろん、一部の乳腺腫瘍は小さな石灰化(固くなった組織)を伴うことが特徴とされていますが、これに対してはマンモグラフィーの方がよくわかります。
しかし、最近の乳腺エコーには①造影剤を使いながら検査を行ったり、②エラストグラフィーといってしこりの固さをエコーが判断してくれたりと、乳がんの診断能力は数年前と比べて飛躍的に上がっています。撮影できる患者さまの数が限られるマンモグラフィーと異なり、エコーは心配なときにすぐに、絶食等なく受けることが出来ます。また、被曝もありませんので、心配なしこりに対して短い間隔で再検査を受けて頂くことも可能です。もちろん当院では心配なしこりに対しては細胞診や針生検を行っています。
 放射線の被曝が嫌な方、おっぱいを挟まれるのが痛かった方など、当院では乳腺専門の女性超音波技師が担当させて頂きます。