カテゴリー別アーカイブ: ブログ

いまだ先生の往診鞄 №41

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」298号
(H28.3.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 特に冬になり気温が下がってくると、オシッコの回数が増えてくる方は比較的多いのではないでしょうか?
 頻尿の原因は男性と女性でも少し異なります。中高年以上の男性ではまず前立腺肥大症が挙げられます。オッシコの勢いが悪くなることで残尿が出現、次に膀胱がいっぱいになるまでの時間が短くなるのが頻尿の原因となります。前立腺ガンが隠れていることもありますので注意が必要です。
 女性や若年男性に多いのが、過活動膀胱です。膀胱の粘膜が敏感となり、実際には尿が溜まっていないのにトイレに行きたくなるのが原因です。特に出産後の女性では骨盤低筋の緩みを伴い、尿失禁の原因にもなることがあります。また、中高年以上の男性でも前立腺肥大症と混在する場合もあります。
 糖尿病や下腹部の手術後、脊椎損傷、中枢神経障害などにみられる神経因性膀胱も頻尿の原因となります。膀胱炎による頻尿も忘れてはいけません。
 一口に頻尿と言っても原因によって治療方法は全く異なります。原因は問診や簡単な検査により鑑別することが出来ます(出来ないこともありますが)。
 最近、頻尿で夜が眠れない、バスに乗って旅行に行けない、トイレが気になって仕事に集中出来ないなどの悩みがある方は一度是非ご相談ください。

会社の検診や人間ドックで高脂血症・高尿酸血症・高コレステロール・高血圧や糖尿などの生活習慣病やその予備郡と指摘された方!結果を見ても次にどうしたらよいのかわからない方など。

「City Mate」
親と子のふれあい情報誌「City Mate」245号(H28.2.12発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 当院では、血管脈波測定や頚動脈エコーによる血管年齢の評価、食生活の聞き取りから始める専門の栄養士による食事指導や運動指導、メタボの喫煙者に対する禁煙外来、血管年齢を低下させる薬剤などで、総合的に皆様のメタボとの戦いをサポートします!
 ぜひ結果を持参してご相談ください。

いまだ先生の往診鞄 №40

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」296号
(H28.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 もうすぐ嫌な花粉症の季節がやって来ます。暖冬の影響で飛散開始時期が昨年より早い様です。当院では発売当初よりスギ花粉症に対する舌下免疫療法を開始していますが、予想されていたよりも副作用は少なく、効果はかなり期待できる様です。
 但し、この治療法は特異的免疫療法であり、スギ花粉症にしか効果はありません。ですから花粉症の原因がスギ花粉だけか、スギ花粉が主の人にしか適応にはなりません。また、治療期間が3年以上にわたることも念頭に置いて頂かなければなりません。また、治療を受けて頂いた方全員に効果が期待できる訳ではありません。また、この治療はスギ花粉シーズンには開始できません。但し、長い治療の後にスギ花粉症が完治する場合があります。これが他の治療法と比較して大きく異なる点です。
 スギ花粉以外にもヒノキ花粉症やイネ科花粉症もあるよという方にはやはり抗ヒスタミン薬による治療が基本になります。非常に効果がありますが、眠くなったり作業効率が落ちることが欠点です。そんな場合は抗ヒスタミン薬を使わずに、漢方、抗LT薬、点鼻薬などを組み合わせることもできます。注射による非特異的免疫療法という方法もあります。週1回の皮下注射を計6回行います。
 また、当院では新しく発売となったダニアレルギーに対する舌下免疫療法も開始しています。是非一度ご相談ください。

「往診鞄 №39」

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」294号
(H27.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 今年のインフルエンザワクチンは去年より値段が上がったなと感じておられる方々も多いと思います。昨年までのワクチンは3種類のウイルスをターゲットにしていましたが、今年からは4種類に増やしているのがその原因です。
 最近はインフルエンザの流行時期が広範となり、接種時期については迷うところですが、やはりピークは12月から2月であり、接種から効果が出るまでに2週間かかることを考えると、11月辺りがベストでしょう。また、12歳以下の子供さんは原則2回接種ですので、中4週間を逆算すると1回目の接種は10月がベストとなります。重要なイベントを控えている方は、それに照準を合わせるのも一つの考え方です。
 因みにインフルエンザ予防接種の効力は約5ヵ月持続すると言われています。また、インフルエンザが重症化しやすいのはお年寄りです。三田市では10/15より65歳以上の方への接種の助成が始まっています。ぜひご利用頂きたいと思います。また、65歳以上の方はインフルエンザとの混合感染による肺炎にも気をつけなければなりません。肺炎球菌ワクチンの併用は非常に有効です。
 最後に、ワクチンの効果は100%ではありません。接種後にかかる方もいらっしゃいます。仮にかかっても、重症化する率は低くなるのは間違いありません。当院ではなるべく多くの患者さまに接種戴けるように考えております。是非お問い合わせ下さい。