カテゴリー別アーカイブ: 往診鞄

いまだ先生の往診鞄 №67

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」349号
(R1.6.18発行)に掲載した記事をご紹介します。

緊急事態宣言の解除に伴い三田市乳がん検診の受付再開中。検診ご希望の方は事前にご予約ください。三田市からの乳がん検診ご案内ハガキは6月中に対象者の方に届く予定です。対象年齢ではない方、今年が2年に1回のマンモグラフィー検診の対象でない方等も随時検診中。
また、人間ドックの受付も6月より本格的に再開しています。
Aコース(10500円)身体測定・視力・聴力・眼底検査・血液検査・尿検査・心電図・胸部X線・便検査
Bコース(14500円)Aコース+肺・血管・骨年齢測定・腹部エコー
Cコース(27500円)Bコース+胃カメラ
マンモグラフィーを使用した乳癌スクリーニング等各オプションも追加可。ご希望の方は必ずウェブサイトで問い合わせ・電話でのご予約を。40歳以上の国保の方は特定健診の代わりに市から半額負担があります。詳細お問い合わせ・ご予約は電話またはサイト内から。
当院では以前よりオンライン診療を開始しております。PCやスマートフォンを使って場所を選ばずに診察を受けられます。更に指定された薬局に処方箋が送付され、そこで薬を受け取る事ができます。詳細は当院まで。

いまだ先生の往診鞄 №66

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」348号
(R1.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

コロナウイルス蔓延のなか、皆さまにおかれましては不安な日々をお過ごしのことと思います。感染者が少ない間は感染者と、その濃厚接触者のみ追跡していればよかったのですが、これだけ感染者が増えてくると感染ルートも特定できません。30%~50%が無症状ということも併せて考えるとあなたの周りにもすでに感染者の方がいると考えた方が良いでしょう。そんな中で自分を守るためにできることを列挙させて頂きます。①頻回のうがい+鼻洗浄。ウイルスが咽頭や鼻腔に付着してから気道に入って発症するまでに3~4日かかると言われています。発症までに洗浄してしまうことが大切です。②禁煙。喫煙は感染後の重症化の原因の一つと考えられています。③石鹸を用いた30秒程度の手洗い。④毎日の着たものの洗濯と入浴。ウイルスは衣服や頭髪に付着します。⑤共用の金属部分や把手などの除菌。金属面では1週間程度のウイルスの生存が確認されています。
また、除菌にはアルコールが有効なことはすでに確認されていますが、次亜塩素酸水はインフルエンザやノロウイルスには有効でも、コロナウイルスに対してはまだ証拠不十分です(当院待合室では次亜塩素酸水の噴霧を行ってはおりますが)。また、あたたかいお湯を飲めば良いとか、緑茶が効くとか、野菜で免疫力をあげるなどもまだ推測の域をでません。皆様くれぐれも御自愛頂き、この難局を乗り切りましょう。

いまだ先生の往診鞄 №65

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」346号
(R1.3.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 痔で悩まれている方の中には、長年内服薬や坐薬で経過をみられている方も多いと思います。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、なかなか完治しない印象をお持ちの方も少なくないはずです。でも“手術はちょっとなあ”と思われている方、手術に至るまでの手前の治療方法として効果療法という方法があります。
 いわゆる切らない手術と言われるものですが、痔に直接薬液を打ち込みます。薬液が腫脹した痔を硬化縮小させ、脱出や出血が治まるというものです。但し、どんな痔でも適応になるわけではありません。痔には中にできる内痔核と外の外痔核がありますが、適応になるのは内痔核のみです。また、症状の中でも特に出血や脱出を呈するものに対しては効果的です。
 痔に注射を打つなんていたくないの?と思われるでしょうが、薬液には痛み止めが入っていますし、施行前にはおしりに麻酔の注射をします。筆者は10年以上前から大勢の方にこの方法を選択させて頂いておりますが、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

いまだ先生の往診鞄 №64

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」344号
(R1.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 当院でも三田市乳がんマンモグラフィーセット検診(デジタルフラットパネルマンモグラフィーおよび視触診)を行っております(三田市のハガキまたはクーポン券利用可)。対象は40歳以上の女性です。A認定技師を中心に全員女性技師により、40歳~49歳の方は2方向撮影、50歳以上の方は1方向撮影にてマンモグラフィーを施行します。また、2019年度より三田市の検診では40歳以上のマンモグラフィー対象者は3700円にてエコー検査も追加できますが、当院でも対象者の方に同額でエコー検査を追加できるようになりました。さらに触診検診しかない30代、検診自体のない20代の方々も3700円でエコーが利用できるようになりましたので、ぜひご来院頂ければと思います。
 撮影したマンモグラフィー画像は提携頂いている関西労災病院乳腺外科にデータとして送られ、ダブルチェックを受けます。たとえ当院で異常なしと判断されても、再度複数の医師により診断を受けることになります。マンモグラフィー検診のみの値段は40歳代が2000円、50歳代が1500円、75歳以上は無料です。ぜひお役立てください。

いまだ先生の往診鞄 №63

 「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」342号
(R1.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 乳がんの最初の症状にはしこり、痛み、血の混じった分泌物、脇の下のしこりなどが言われていますが、これらの症状が現れた時にはすでにステージが進んでいることが多く、症状が出る前に見つけることがとても重要になります。しこりが2cm以下で、脇の下のリンパ節への転移がない状態をステージ1と言いますが、この段階までに見つかれば5年後の生存率は90%異常、かなりの確率で完全に治ることが期待できます。つまり、症状が出る前の乳がん検診はとても大切だということですね。生活様式の欧米化に伴い乳がんの患者様は増えています。日本人女性の12人に1人が乳がんになると言われています。にもかかわらず日本人女性の検診率は30%台、欧米は70%台と大きな開きがあります。その中でも三田市周辺の健診率は他の自治体と比べて少し低いのです。特に血のつながった方に乳がんや卵巣がんの患者様がいらっしゃる場合やそうでない方も積極的に乳がん検診を受けてくださいね。当院では三田市のマンモグラフィー検診やほかの検診を随時お受けしています。マンモグラフィーやエコーは女性技師が行い、視触診は省くこともできます。

いまだ先生の往診鞄 №62

 「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」340号
(R1.9.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

当院でも三田市乳がんマンモグラフィーセット検診(デジタルフラットパネルマンモグラフィーおよび視触診)を行っております(三田市のハガキまたはクーポン券利用可)。対象は40歳以上の女性です。A認定技師を中心に全員女性技師により、40歳~49歳の方は2方向撮影、50歳以上の方は1方向撮影にてマンモグラフィーを施行します。また、2019年度より三田市の検診では40歳以上のマンモグラフィー対象者は3700円にてエコー検査も追加できますが、当院でも対象者の方に同額でエコー検査を追加できるようになりました。さらに触診検診しかない30代、検診自体のない20代の方々も3700円でエコーが利用できるようになりましたので、ぜひご来院頂ければと思います。
 撮影したマンモグラフィー画像は提携頂いている関西労災病院乳腺外科にデータとして送られ、ダブルチェックを受けます。たとえ当院で異常なしと判断されても、再度複数の医師により診断を受けることになります。マンモグラフィー検診のみの値段は40歳代が2000円、50歳代が1500円、75歳以上は無料です。ぜひお役立てください。

いまだ先生の往診鞄 №61

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」338号
(R1.7.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 当院でも三田市乳がんマンモグラフィーセット検診(デジタルフラットパネルマンモグラフィーおよび視触診)を行っております(三田市のハガキまたはクーポン券利用可)。対象は40歳以上の女性です。A認定技師を中心に全員女性技師により、40歳~49歳の方は2方向撮影、50歳以上の方は1方向撮影にてマンモグラフィーを施行します。また、2019年度より三田市の検診では40歳以上のマンモグラフィー対象者は3700円にてエコー検査も追加できますが、当院でも対象者の方に同額でエコー検査を追加できるようになりました。さらに触診検診しかない30代、検診自体のない20代の方々も3700円でエコーが利用できるようになりましたので、是非ご来院頂ければと思います。
 撮影したマンモグラフィー画像は提携頂いている関西労災病院乳腺外科にデータとして送られ、ダブルチェックを受けます。たとえ当院で異常なしと判断されても、再度複数の医師により診断を受けることになります。マンモグラフィー検診のみの値段は40歳代が2000円、50歳代が1500円、75歳以上は無料です。ぜひお役立てください。

いまだ先生の往診鞄 №60

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」336号
(R1.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

感作療法とは、アレルギーの原因であるアレルゲン物質を少量から投与していき、徐々に感作させていく事でアレルゲンに対するアレルギー反応を軽減させる治療方法です。
アレルギー薬は表面的にアレルギーを抑えるだけですが、減感作療法は根本的にアレルギー反応を起こさないようにします。今まで減感作療法は注射による方法が一般的でしたが、現在はスギアレルギーとダニアレルギーに対してのみ、舌下投与による薬が発売されています。注射と異なり自宅で減感作療法を進めることができ、長期に渡り症状を抑える事ができます。
但し、投与前にはスギおよびダニアレルギーである事の検査による確認が必要で、治療には3年から5年かかります。また、すべての患者様に効果が期待できるわけではなく、投与終了後に症状が再発してしまう事もあります。また、稀にアナフィラキシーという強いアレルギー反応が見られる事もあります。投薬開始については、ダニは通年性ですが、スギはスギ花粉症シーズン中の投与開始はできません。
アレルギーを根治させたい方、抗アレルギー薬が眠くて服用できない方など、一度御相談ください。

いまだ先生の往診鞄 №58

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」280号
(H31.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

もうすぐ花粉症の季節。今年はスギとヒノキの雄花が育ちやすい環境が整った為、普段の3倍程度の花粉が飛ぶと予想されます。当院では発売当初より舌下免疫療法を開始していますが、予想より副作用は少なく効果はかなり期待できる様です。ただし、この治療穂は特異的免疫療法であり、スギ花粉症にしか効果がなく、治療期間が3年以上にわたる事、全員に効果が期待できるわけではない事も知っておく必要があります。また、この治療はシーズンが始まってしまえば開始できません。長い治療のあとにはスギ花粉症が完治してしまう可能性もあり、これが他の治療法と比較して大きく異なる点です。「スギ以外にヒノキやイネ科もあるよ」という方には抗ヒスタミン薬による治療が基本です。非常に効果がありますが、眠たくなったり作業効率が落ちることが欠点。抗ヒスタミン薬を使わずに、漢方、抗LT薬、点鼻薬などを組み合わせることもできます。注射による人食い的免疫亮穂(週1回の皮下注射を計6回)という方法もあります。また、当院では新しく発売となったダニアレルギーに対する舌下両方も開始しています。是非一度ご相談ください。

いまだ先生の往診鞄 №57

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」330号
(H30.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

 慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)という言葉をご存知ですか?これは、腎臓の障害が慢性的に継続している状態の事です。成人の8人に1人がCKDと言われ、一旦悪化すると二度と改善が望めない事から影の寿命の決定因子とも言われています。
 蛋白尿や血尿、画像での腎障害、血液検査での腎機能低下などが3ヶ月以上続いた時に診断され、特に腎機能の血液検査の指標であるeGFRが60を切ると要注意です。生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症等)が原因となる事が多く、そこに肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス等が加わると進行します。また、源疾患が隠れている場合もあるので、一度専門医を受診することも大切です。原因となる生活習慣病をきっちりと治療する事。特に血圧は一般的なコントロール基準よりも厳しくなります。
 食事療法としてはまず減塩食、ステージが進行すればタンパクやカリウム制限。また、腎機能の低下を遅らせる薬もあります。但し、初期のCKDに症状はなく、一旦進行したら回復しません。言うまでもなく、早期発見・早期治療が原則です。皆様は大丈夫ですか?