いまだ先生の往診鞄 №101

慢性腎臓病(CKD)とは腎障害が3ヶ月以上持続することを言います。症状は最終段階まで出現することはまれで、蛋白尿の持続やeGFR60以下により診断されます。
CKDは、元来腎臓や尿路系に病気を持っていたり、他の病気の治療による薬の副作用でなったりする場合もありますが、多くは高血圧、糖尿病、高尿酸血症、脂質異常症などの生活習慣病の放置やコントロール不良によることが多いのです。
また、CKDに対する考え方の最大のポイントは、eGFRの値は一度長期に下がってしまえば、二度と戻らないというところです。つまり、腎臓は使い捨てなのです。ですから以前より血圧が少し高いとか、糖尿病や尿酸値が少し高めだという方、いつか頑張ろうとか、いつか治療しようと考えていても、始めた時にはすでに腎機能は下がり始めているということはよくあります。特に尿酸値のCKDに対する悪影響は強いとされています。検診などで生活習慣病が指摘されているのに何もしていない方、一度ご自分のeGFRの数字をチェックしてみて、60を切っているならばぜひ早めにご相談くださいね。