くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」242号(H23.7.1発行)に掲載した記事をご紹介します。
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日本における胃癌の患者さんは年々減少傾向にあります。しかし、胃癌による死亡数は、癌の中で依然男性では2位、女性では3位です。特に日本人に胃癌が多い理由としては塩分の取りすぎが挙げられます。和食は低脂肪で健康的ですが、塩分摂取量が多いことに要注意です。また、ヘリコバクターピロリ菌も胃癌の原因の一つです。発症リスクを高める原因の一つとなります。治療に関しては、早いステージで治療を始めるほど、生存率や治療成績も良くなります。
たとえば、胃粘膜内におさまる癌はリンパ節転移の可能性が低く、EMR(内視鏡的粘膜切除術)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)などの内視鏡処置だけで切除できることがあります。また、仮にもう少しステージが進んでいても、腫瘍の範囲やリンパ節転移の範囲が限られていれば、昔のように大きな傷をつけることなく腹腔鏡で手術を行うことも可能です。
胃癌には特有の症状はありません。多くはただの胃炎や胃潰瘍と共通しています。また、初期にはほとんど症状はありません。以前より胃の症状が気になる方や、しばらく胃の検査を受けてない方!早め早めにぜひ、比較的楽に受けられる経鼻内視鏡をお勧めします!