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いまだ先生の往診鞄 №43

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」302号
(H28.7.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

生活習慣病や肥満、脂っこい食事、運動不足、遺伝などによってコレステロールの代謝に支障が生じると、高LDLコレステロールや低HDLコレステロールが起こります。LDLコレステロールが高いと、血管の壁に取り込まれて動脈硬化が進行します。HDLコレステロールは、余ったコレステロールが肝臓に戻る途中のコレステロールです。これが低いと血管壁にたまったコレステロールを肝臓に運べず、やはり動脈硬化が進行します。このため、LDLコレステロールは悪玉、HDLコレステロールは善玉と呼ばれるのです。
また、食べ過ぎで余ったカロリーが肝臓で中性脂肪に変えられ、動脈硬化に関与することも解っています。また、これらの脂質異常症には遺伝によって引き起こるものもあります。家族の中に脂質異常症の方がいたり、若い時から発症することが特徴ですが、人生の中で脂質異常症に曝される期間が長いために、より重篤な合併症を伴うことが知られています。
検診で脂質異常を指摘された時に、『若い時からずーっとなんですよ』と笑っておられる方をたまにお見受けしますが、合併症の前ぶれかも知れませんよ!