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「往診鞄 №31」低血圧、貧血、自律神経失調症、更年期症候群
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」278号
(H26.7.1発行)に掲載した記事をご紹介します。
※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。
立ち上がるとよろめいたり、長風呂をしているとくらっとなるなどの症状は特に夏になると女性によく見られる症状です。原因としては低血圧、貧血、
自律神経失調症、更年期症候群などが挙げられます。低血圧は血圧を測定して、収縮期血圧が100以下または拡張期血圧が60以下を低血圧症とされます。
もちろん低血圧症でも症状のない方は問題ありません。でも、立ちくらみがあって、朝にベットの上でしばらくぼーっとしないと起きれないなどの症状がある方は一度血圧を計ってみて下さい。対策は水分や食事をしっかり摂ることです。夏バテによる食欲低下が立ちくらみにつながることは少なくありません。
それでも日常生活に支障が出る場合は少しだけ血圧を上げてあげる薬があります。貧血も立ちくらみの大きな原因となります。あっかんベーをすると白い、脈拍が早い、生理直後に症状がひどくなるなどの心当たりがあれば、一度血液検査をされるべきです。また、婦人科疾患や消化器疾患、血液疾患が隠れている場合もあります。立った時に血圧が下がらないように調節するのが自律神経です。自律神経失調症があると、座っていると血圧は正常ですが、立位で大きく下がります。また、前記に当てはまらずに時期的に更年期症候群を疑われる場合もあります。いずれにせよ困っている方は一度相談頂けたらと思いますよ。