くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」276号
(H26.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。
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胃の調子が悪くて胃カメラを受けても「異常ありませんよ」と言われた方は多くいらっしゃると思います。胃の症状がある人の中で胃の内視鏡で異常のない方の割合はなんと半数にも及びます。では、その半数の方は本当に異常がないのでしょうか?そんな方たちに当てはまる病態(病名)として
① 非びらん性胃食道逆流症(NERD)
② 機能性ディスペプシア
③ 心因性
などが挙げられます。
①げっぷ、胸やけ、つかえ感などの逆流性食道炎の症状があるにも関わらず内視鏡で異常を認めません。内視鏡で確認できるほどの炎症ではないか、または胃酸以外の胆汁の逆流などが原因と言われています。
②主な症状は食後のもたれ、食事中におなかいっぱいになる、みぞおちの焼ける感じなどです。胃の動きが悪くなっていたり、胃壁が刺激を受けやすくなっている、脳が敏感になっている、ストレスなどが考えられます。やせ形の女性に多く、一部過敏性腸症候群の方とも重なります。
③うつ病や慢性疲労症候群などが例として挙げられます。最近になって注目されている分野であり、なかなか治療効果のでないこともあります。けれども、新薬なども発売されていますので心当たりの方はご相談下さい。