くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」256号(H24.9.1発行)に掲載した記事をご紹介します。
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特にコレステロールや中性脂肪が高い方は、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる動脈硬化が自分にどの程度起こっているか知りたいという方は多いと思います。動脈硬化の程度を調べるには、血液検査による動脈硬化指数、CAVI(心臓足首動脈硬化指数)測定などがありますが、やはり頸動脈エコーは実際に頸動脈の分厚さや血流の低下、血管内プラークの存在などが目に見えるためにインパクトがあります。なぜ頸動脈なのか?については頸動脈が表面近くにあってエコーで見やすいこと、脳の手前の血管であり脳血管の変化に近いと考えられること、頸動脈の動脈硬化の程度は全身の動脈硬化の程度に比例することがわかっていることなどが挙げられます。実際の検査は首にゼリーを塗って、10分程度エコーで観察するだけです。もちろん痛みは伴いません。血管の厚さの指標であるIMT(内膜中膜複合体厚)は正常値が1.1mm以下ですが、1.3mmを超えると脳梗塞や心筋梗塞(狭心症)の将来の可能性が高くなると言われています。コレステロールや中性脂肪が高いと言われても運動や食事療法が3日坊主な方、薬を飲んでもなかなか下がらない方、一度受けて見られては如何ですか?当院では電話でもご予約を受け付けています。