くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」252号(H24.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。
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睡眠が妨げられる原因として最近、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が注目されています。睡眠中に呼吸をしていないと家族から指摘されることが多く、自覚症状としては、いびき、日中の眠気、頭痛やインポテンツなどがあります。無呼吸の状態とは、呼吸が10秒以上止まっていることを示し、この状態が7時間に30回以上、または、1時間に5回以上あると睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断となります。SASを放置すると、睡眠中に低酸素状態に曝されているわけですから、二次的に高血圧や糖尿病、脳卒中や虚血性心疾患につながります。
診断は終夜ポリグラフィーという装置で無呼吸指数を算出して行います。当院では入院せずに簡易的に在宅で検査を行うことができます。診断後に軽症の場合は、減量や生活習慣の改良、マウスピースなどで症状が改善することもあります。しかし、中等度以上のSASにはCPAPと呼ばれる装置が適応になります。睡眠中は機械につながったマスクを装着頂き、呼吸が止まるとマスクへ送気されます。月に一回、機械からデータカードを取り出して持参頂き、専用のソフトで呼吸状態を解析します。昼間の異常な眠気やいびきがうるさいと言われる方、一度受診されても良いかも知れませんね。