「痔の手術の前にこんな方法も・・・」
くらしのネットワーク情報誌「Town Life」に掲載した上記内容の記事をご紹介いたします。
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肛門の症状には様々あります。排便のたびにペーパーに血がつく、排便が痛くつらい、排便後に何かが飛び出しているが自然にもどる、あるいは出っ放しであるなどです。
最も多い内痔核(肛門の内側にできる)の大きな症状では、①出血②疼痛③脱出の3つがあります。
治療はまず、保全を行うことから始めます。肛門を清潔にして温め、便秘や下痢にならないように便通を整えます。時には整腸剤や緩下剤も使用し、また内服薬や座薬、軟膏を加えて使用すると、症状がかなりの割合で良くなります。
これでも良くならない場合、手術での治療に至りますが、その前に硬化療法という手段があります。
痔に直接薬液を注入して痔を固めてしまう方法です。最近はジオン注という優れた硬化剤があり、手術の効果に匹敵するとも言われています。
硬化療法でも完治しない場合は手術になります。
以上説明した内痔核(最も多い)以外にも、痔には外側にできる外痔核、突然できて痛みと伴う血栓性外痔核、排便時に肛門が裂ける裂肛、肛門内外に膿の通路ができる痔ろう、直腸自体が緩んで脱出する直腸脱などがあります。
おしりで悩んでいる方、一度相談してみてくださいね。