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往診鞄No.5 「禁煙」

「禁煙は条件を満たせば保険適用で治療を受けることができます。」

くらしのネットワーク情報誌 「Town Life」 226号(H22/3/5発行)に掲載した上記内容の記事をご紹介いたします。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せください。

 たばこによる肺気腫や慢性閉塞性肺疾患、肺がんなどの発生率は単純に1日の喫煙本数×喫煙年数の値に比例して増えます。喫煙者はイライラなどの禁断症状を起こすニコチン依存症状態です。たばこに含まれるニコチンへの薬物依存である身体的依存(興奮作用、鎮静作用、喫煙欲求が止まらない)と喫煙習慣による心理的依存(目覚めや食後の一服、暇をもてあます)の2つの依存を同時に克服しなければ喫煙との決別は困難です。
 しかし、新しい治療法(内服薬)により禁煙の成功率は高まってきました。決められた条件(1.ニコチン依存症と診断。2.1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上。3.今すぐ禁煙することを希望。4.禁煙治療を受ける事を文書により同意 など)を満たせば保険適用で治療を受けることができます。治療内容は12週間の間、アドバイスに従って内服および2~4週間に一度の通院をして頂きます。費用負担は3割負担として、薬代を含めて約4、5千円/月程度。10本/日以上喫煙する人であれば、タバコにかかる費用と同等または安い計算となります。成功率はニコチンガムやパッチに比べて高く、70%程度といわれています。
 はじめて禁煙を決意された方、何度も失敗してしまった方、一度ご相談くださいね。